2021/06/29

長崎屋の<ジジババ広場>にジジとババ時間に座るごとく座りおり/北山あさひ

 長崎屋の<ジジババ広場>にジジとババ時間に座るごとく座りおり/北山あさひ

短歌研究2021年5月号より

小樽出身の方だった。ニヤリとしちゃう。まだあるのかな、ジジババ広場。
小樽のドンキしか知らなかったから、札幌のドンキの治安の悪さにびっくりしたよ。
今思うと、あそこは平和な時間が流れてたんだなぁ。
小樽行きたいな。



2021/06/22

ジャンプ傘に雨は驚き四散する 歩き出すわれの怒りを避けよ/松平盟子

 ジャンプ傘に雨は驚き四散する 歩き出すわれの怒りを避けよ/松平盟子

短歌研究2021年5月号より

勢いよく開いた傘に雨粒が散る。一拍置いて歩き出す。
傘に怒りが伝わっていたのだろう。雨は怒りを避けてくれるだろうか。
傘に集まる怒り、それに驚く雨。何に怒っているんだろう。
下の句が好きだなあ。歩き出すのは「われ」なのか「怒り」なのか。


2021/06/20

オレ以外みんな真面目に生きていて取り残された気のする深夜/工藤吉生

 オレ以外みんな真面目に生きていて取り残された気のする深夜/工藤吉生

歌集『世界で一番すばらしい俺』より

どうして深夜って辛いことばかり考えちゃうんだろうね。取り残された気になるのはすごく良くわかる。隣の芝生は青くて、本当に自分以外の人が立派な人に見える。いや、私は立派な人間じゃないけどさ。


2021/06/18

休みゐる駅のベンチの傍らにさらに疲れし人来て眠る/森山晴美

 休みゐる駅のベンチの傍らにさらに疲れし人来て眠る/森山晴美

短歌研究2021年5月号より

この眠る人は、主体なのか、傍らに来た人なのか気になった。
さらに疲れし、なので自分も疲れてるんだよね。疲れてる二人。
一人はボーッと座ってる気がする。駅のベンチって
おちつかない。自分以外の人を見る目が優しくて良いな。