2023/10/09

墜ちてゆく梅実の黄の濃く匂ひ誰の眼であったのだらう/高木佳子

 墜ちてゆく梅実の黄の濃く匂ひ誰の眼であったのだらう/高木佳子

短歌研究2023年5+6月号より

怖い。墜ちるという漢字。おちぶれるとかおとろえるという
意味もあるんだね。熟れすぎた実のすえたような匂い。
ボトリと落ちる実が瞬時に眼となってこちらを向いて崩れるような。
思わず自分の目を確かめてしまう。怖いのは、
自分の心を問われてるような気がするからかな。


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