2025/11/27

[今日の短歌/梅内美華子]「それは灰」と誰かが言へば骨ひろふ箸の先にて祖母くづれたり

 「それは灰」と誰かが言へば骨ひろふ箸の先にて祖母くづれたり/梅内美華子

現代の歌人140より

初句と結句が繋がって、祖母の死が手触りとなって目の前に置かれる。
それは本当に灰だろうか、今、箸の先でくずれ落ちたそれは、
灰と区別がつくだろうか。ああ、 本当に死んでしまったんだな、
と実感する。誰かの一言で場の空気が動いて、この世とあの世を分ける。




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